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100億借金、100億返済

高須克弥著「筋と義理を通せば人生はうまくいく」を読んだ。

高須克弥と言えば自らの病院のCMをTVで流したり、タレントのように自らがTVに出たり、スポンサーとしてスポーツチームに大金を提供したり、といった派手好きで陽

気な気のいいおじさんというイメージだった。最近では西原理恵子との交際で話題となっている。

しかし、この本を読むとTVなどのイメージと違い、極めて硬派な一面を持った人であることがわかる。

整形外科の道を選んだのも、まだ整形外科が日本で市民権を得ておらず、日陰の分野だった、というのが大きく、この分野だったら自分が第一人者になれるかもしれな

い、という信念のもとに始めたようである。

金銭に特に執着したことがない、というのも意外だった。(最近の気前のいいタニマチぶりは確かに金に執着があったらできないが)

週刊誌に叩かれ、国税によって脱税容疑に疑いで起訴された時でも、やましい所はないと最高裁まで争っている。

その後、バブルの崩壊で100億の借金を背負うが馬車馬のように働き、見事に完済している。

波乱万丈な半生で、何事があっても明るく前向きな姿勢をとり続けていた高須だが、前妻を癌で失い、同じ時期に母親と愛犬を相次いで亡くしたときは、半ば鬱状態

なっていた、ということもこの本で初めて知った。

その頃、高須と同じく前夫を癌で失った西原が、惹かれあったのは、確かに自然なことのように思う。

最近の高須の馬鹿馬鹿しいほど、積極的な、面白いことには何でも乗る、という姿勢は、この本で書かれていた「人生は意外に短い」という実感からなのだろう。

明るさの陰には深い悲しみがあったようだ。