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100億借金、100億返済

高須克弥著「筋と義理を通せば人生はうまくいく」を読んだ。

高須克弥と言えば自らの病院のCMをTVで流したり、タレントのように自らがTVに出たり、スポンサーとしてスポーツチームに大金を提供したり、といった派手好きで陽

気な気のいいおじさんというイメージだった。最近では西原理恵子との交際で話題となっている。

しかし、この本を読むとTVなどのイメージと違い、極めて硬派な一面を持った人であることがわかる。

整形外科の道を選んだのも、まだ整形外科が日本で市民権を得ておらず、日陰の分野だった、というのが大きく、この分野だったら自分が第一人者になれるかもしれな

い、という信念のもとに始めたようである。

金銭に特に執着したことがない、というのも意外だった。(最近の気前のいいタニマチぶりは確かに金に執着があったらできないが)

週刊誌に叩かれ、国税によって脱税容疑に疑いで起訴された時でも、やましい所はないと最高裁まで争っている。

その後、バブルの崩壊で100億の借金を背負うが馬車馬のように働き、見事に完済している。

波乱万丈な半生で、何事があっても明るく前向きな姿勢をとり続けていた高須だが、前妻を癌で失い、同じ時期に母親と愛犬を相次いで亡くしたときは、半ば鬱状態

なっていた、ということもこの本で初めて知った。

その頃、高須と同じく前夫を癌で失った西原が、惹かれあったのは、確かに自然なことのように思う。

最近の高須の馬鹿馬鹿しいほど、積極的な、面白いことには何でも乗る、という姿勢は、この本で書かれていた「人生は意外に短い」という実感からなのだろう。

明るさの陰には深い悲しみがあったようだ。

未完の死

<訃報>谷口ジローさん69歳=漫画家「孤独のグルメ

毎日新聞 2/11(土) 23:28配信

<訃報>谷口ジローさん69歳=漫画家「孤独のグルメ」

 

漫画家の谷口ジローさん=東京都東村山市で2008年11月、丸山博撮影

 「『坊っちゃん』の時代」や「孤独のグルメ」などの作品で知られる漫画家の谷口ジロー(たにぐち・じろー、本名・谷口治郎=たにぐち・じろう)さんが11日、死去した。69歳。葬儀は家族のみで営む。

 

漫画家の谷口ジローが亡くなった。

亡くなったこと自体にも衝撃を受けたが、メディアにおける扱いの軽さにも同様の衝撃があった。

記憶している限りyahooニュースに記事が載ったものの、数多くのニュースの中に埋もれるまで半日とかからなかった。

黒澤明が亡くなった時、こんなあっさりとした扱いだっただろうか。手塚治虫の時はどうだっただろう。

例えば将来、宮崎駿北野武が亡くなったら、国民的あるいは世界的ニュースになっていたはずだ。

文字通り不世出な表現者であった漫画家・谷口ジローを喪うということは決して大袈裟ではなく日本文化の大きな損失である。

しかし、作品の価値に比べて谷口ジローの知名度は極めて控えめなままであった。

多くのメディアで代表作を「孤独のグルメ」としているのも、ファンの一人としては納得のいかないところがあった。

事件屋稼業」でコンビを組んだ関川夏央との共著「『坊ちゃん』の時代」は当然としても「遥かな町へ」や「犬を飼う」、最近映画化された「神々の山嶺」など、本来もっと

代表作にふさわしい作品があったはずだが、そうした作品名をあげているメディアはほとんどなかった。

作品の質の高さに比べて知名度やメディアの扱いが低く、また残念ながら若くして亡くなってしまった映画監督今敏を思い出さずにはいられなかった。

この人は、漫画界では大御所といえる地位だったにも関わらず、2000年代にはいってからの連載でも明らかに長期連載を前提として描かれながら、未完のままになっ

ている作品が少なくない。

漫画アクションに連載された「シートン~旅するナチュラリスト」も動物を描くとともにシートンの子供のころからの歩みを時系列にこだわらず描く、という意欲作だったが第4章

で止まったままである。

「冬の動物園」という作品もある。これは谷口ジローの自伝的作品で昭和40年代の世相や谷口から見た当時の漫画界の状況など、興味深く味わい深い作品だった

が、これも単行本1巻で止まったままだった。

こうした作品の続きが、いや谷口ジローの新しい作品が永遠に読めないという事実をまだ受け止めきれないでいる。

せめてフランス同様日本でも、谷口ジローという漫画家の評価がその実力にふさわしいものになることを祈るばかりである。

帽子をかぶって、殴られる

トランプ支持のキャップをかぶって登校した少年、集団暴力を受け停学処分

事の発端は、大統領選挙においてトランプ氏のトレードマークとなっていた“Make America Great Again”のロゴが入った真っ赤なキャップをギャヴィン君がかぶり、スクールバスに乗ったこと。周囲からは「お前、メキシコ国境にヘンな壁を作りたいのか!?」などというヤジが飛び、あっという間にそれが激化。彼らはギャヴィン君の体を小突く、窓に押し付ける、叩くなど暴力すら加え、録画した者があったことからその様子はインターネットにも流出した。

最初は公平な雰囲気であった学校側もギャヴィン君がトランプ支持派だと知ってか態度を一変させ、被害者であるはずのギャヴィン君に停学処分を言い渡した。これに対し、ギャヴィン君の母親が怒りとともにメディアに訴えた。こうしたことを受けてパークウェイ学区の教育委員会は騒動の真相を改めて調査し、6日には以下のような声明を発表した。

「スクールバスの中で暴力行為を繰り広げた3人の生徒は、校則に基づきすべて停学処分となりました。(停学)期間終了後は両者の関係の平和的修復を図るプロセスに入る予定です。この学校のすべての生徒、職員、ご家族が一丸となっていくためにも、政治的見解の相違に対する理解や互いへの敬意などを学ぶ機会としたいと考えております。」

出典:http://www.breitbart.com

 

いかにも現代の典型的なニュースのように思われた。

リベラル(事実上の左翼)はもはや、かつてのように言論で相手を説得するつもりはないようだ。彼らは近代という時代が始まった当時から(あるいはもっと前から)計画的かつ組織的であり、多くの局面で勝利する。それに対して保守的な人々(いわゆる草の根保守)は、ただ素朴な実感などで活動しており、ほとんど組織化されていないため(日本会議のような組織は世界的にもまれだろう)、個別の問題や局面では負け続けることが多い。

しかし昨今、リベラル=左翼は最終的には負けることが多い。皮肉にも彼らが金科玉条のよう語る民主主義つまり選挙によって敗北するようになったのである。

当初、宗教を克服する目的を持っていた左翼思想は、近代以降の最大の宗教になった感がある。中性の魔女狩りと同じく、左翼思想を批判する人間は悪魔なのだから、一方的にレッテルを貼り、いくらでも口を極めて罵倒する。もちろん暴力を振るうことにも迷いは無い。

言論で勝てなければ、もう暴力しかない。今後は世界的に左翼テロが増えるだろう。

ブログの更新について

正直、ブログの更新に苦労している。

荒木一郎の自伝や春日太一の新刊本等、最近読んだ本について書きたいことはたくさんあるのだが、じっくりと書く時間を作れない。

実は週明けに大きな仕事があり、その準備でブログどころではないいう感じなのだ。

週に一回の更新を心がけてはいるが、既に体調を崩したため何度か休み、今回もこうして言い訳じみたことを書いている。

週に一回でもこれほどしんどいのだから、引用が多いとはいえ毎日更新している「株式日記と経済展望」のtora氏や太田術正氏などは本当に凄いと思う。

情けない状態だが、今後は時間を作って、記事を書くことに努めたい。

くりーむしちゅー有田哲平の教養番組

動画配信番組「有田と週間プロレスと」を観た。

動画配信番組は数多くあるが、個人的には現在もっとも楽しみな番組だ。

これまでも「アメトーーク」や「オールナイトニッポン」などでくりーむしちゅー有田のプロレス話は十分面白かったが、いつも出演者の人数が多かったり、時間的に制限があったため、もっと有田のプロレス話を聞きたい、と常々思っていたところに、有田一人が(アシスタントやゲストはいるが)ある週の週間プロレスについて存分に語る、というこの番組の企画は、ストライクゾーンど真ん中に来た、という感じだった。

ただアマゾンのレビューにもあるように、30分という時間の制限は短い。有田のハードスケジュールを考えればやむを得ないが、最低でも一時間は時間をとって欲しかった。この人と松村邦弘は泳がせるだけ泳がせて欲しい、と考えているのは私だけではないはずだ。

それでも、昭和から平成にかけて、様々なプロレスの試合やリング外のスキャンダルを、絶品の物まねも交えながら、縦横無尽に語る有田の語り芸はやはり素晴らしかった。

それ以前の「アメトーーク」で、ケンドーコバヤシなどとともに、プロレスが全くわからないであろう視聴者に向けて、面白くなおかつわかりやすく解説していたのを見事なものだ、と思うとともに、これは一種の教養番組だな、と考えていた。この「有田と週間プロレスと」にも同じ印象を持った。この番組はプロレスの教養番組なのである。

そのように週に一回の配信を楽しみにしていたのだが、第7回 「敵はまさかの「週刊プロレス」!?天龍、全日離脱事件!」の回は不満が残った。

この回は、いわゆるメガネースーパーのプロレス業界への参戦、それを当時ヒステリックなまでにバッシングした「週間プロレス」、そしてそのバッシングに屈する形での新団体SWSの崩壊、という話題だったのだが、有田は「週間プロレス」のSWSバッシングは、全日本プロレスへの浪花節的な同情であるかのように語っている。

現在、当時の「週間プロレス」が執拗にSWSバッシングをした理由は、プロレスファンには周知の事実である。

というのも当時の「週間プロレス」編集長ターザン山本こと山本隆司自身が、2010年に出した「金権編集長 ザンゲ録」で、SWSバッシングをジャイアント馬場から直接依頼され、裏金を全日本プロレスからもらった上、最終的にはメガネスーパー側からも口止め料を得ていたことなどを暴露しているからである。

有田ほどのプロレスファンが、こうした事実を知らなかったとは考えにくい。確かにこれは「週間プロレス」にとっても恥ずかしい歴史ということになり、番組が「週間プロレス」と提携している以上、言いにくかったのもわかるが、それでは何故この時期の「週間プロレス」を選んだのだろうか。

それでも今もっとも面白い番組だ、という感想に変わりはないが、それだけにこの第7回の腰の引け方は残念だった。

 

 

ブログ更新の休止について

体調不良のため、今週もブログ更新を休ませていただきます。

申し訳ありません。

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